パラリンピック女子マラソンで道下美里選手が銅メダルしました。
実際は4着でゴールでしたが、3着でゴールしたスペイン選手の伴奏者であるガイドランナーが違反行為をしたとして失格となりう繰り上がりでメダル獲得となりました。
今回は、
- ガイドランナーの違反行為とは何か
- ガイドランナーは陸上経験者である必要はあるのか
について調査していきます。
【パラリンピック女子マラソン】スペイン選手の失格の理由
パラリンピック女子マラソンでは、3位着でゴールしたスペインの選手が失格となってしまいました。
ガイドランナーが違反行為をしたとのことでした。
ガイドランナーが起こした違反行為とは以下の通りです。
「ロープは手や腕どうしで結び、互いに手や手首などの体の部分を握ってはいけない」と定められた項目で違反があったと、競技運営側の担当者から説明を受けたことを明らかにしました。
引用:NHK
スペインのエレナ・コンゴスト選手のガイドランナーは、ゴール直前にふらついた状態になり、コンゴスト選手が手で支えながらゴールしていました。
その状態が「ロープは手や腕どうしで結び、互いに手や手首などの体の部分を握ってはいけない」という項目の違反とみなされたようです。
競技規則
パリオリンピックのマラソンの競技規則は以下の通りです。
- 競技中、ガイドランナーはロープを使って選手を誘導すること
- ロープは手や腕どうしで結び、互いに手や手首などの体の部分を握ってはいけないこと
- ガイドランナーが交代する時以外、フィニッシュまでロープを結び続けることなどを定めています。
ガイドランナーは視覚障がいの選手が安全に競技を行うための重要な役割を果たしています。
ガイドランナーの役割
ガイドランナーの役割は視覚障がいの選手のサポートすること
T11(全盲)およびT12(重度弱視)クラスの選手は、ガイドランナーと共に競技を行います。
ガイドランナーは選手の目の代わりとなり、コースの状況や障害物についての指示を口頭で伝えます。
選手とガイドランナーは、肘をつかむか、長さ50センチ以内のロープを使ってつながります。
このロープを介して、選手はガイドランナーの指示を受けながら走ります。
速く走るための援助を行なっていると判断される行為はしてはいけません。
フィニッシュの時も競技者が先にフィニッシュラインを越えなくてはいけません。
ガイドランナーの資格
ガイドランナーは、特別な資格を持つ必要はありません
陸上経験の有無も問われません。
しかし選手とのコミュニケーション能力や走行技術が求められます。
ガイドランナーに求められるスキル
ガイドランナーに求められるスキルは以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 同調力
- 経験値
コミュニケーション能力
選手に対して的確な指示を出すための口頭コミュニケーションが必要です。
選手が安心して走れるように、状況を的確に伝える能力が求められます。
同調力
選手と一体となって走るための同調力が重要です。
選手のペースに合わせて走ることが求められます。
経験が重要
過去に陸上競技やマラソンの経験があると、選手との連携がスムーズになります。
特に、視覚障がいの選手と一緒に走る際の技術や感覚を理解していることが重要です。
まとめ
今回は、【パラリンピックマラソン】スペイン選手が失格!ガイドランナーの資格はいる?についてまとめました。
パラリンピック女子マラソンにおけるガイドランナーは、視覚障がいの選手が安全に競技を行うために不可欠な存在です。
特別な資格は必要ありませんが、彼らは選手の目となり、コースの状況を伝え、選手が安心して走れるようサポートします。