パリオリンピック男子競泳では、現役選手にあまり知られていないオリンピックの禁止ルールに引っかかって、ルーク・グリーンバンク選手が失格になってしまいました。
今回は、現役選手にあまり知られていないオリンピックの禁止ルールとは何なのか、調査していきます。
現役選手にあまり知られていないオリンピックの禁止ルールとは?
男子競泳200メートル背泳ぎの予選でメダル候補の英国のルーク・グリーンバンク選手が失格となりました。
ルーク選手の失格の理由は、
バサロ泳法をしたため
でした。
バサロ泳法とは、スタートやターン後に水中でドルフィンキックを行い、水面下を高速で進む技術です。
15メートル以上、潜水することで競泳タイムを速めることができます。
バサロ泳法の発起人は鈴木大地選手
バサロ泳法は、1988年のソウルオリンピックで鈴木大地選手が金メダルを獲得した際に注目されました。
バサロ泳法は世界中に衝撃を与え、多くの選手がマネしようとしたようです。
しかし、バサロ泳法があまりにも速く泳げてしまうため、国際水泳連盟(FINA)は、バサロ泳法を禁止することに。
バサロ泳法禁止に伴い潜水距離の制限が設けられました。
スタートおよび各ターン後に潜水して良い距離を最大15メートルまでとする
このルールにより、選手はスタートやターン後に15メートル以内で必ず水面に浮上しなければならなくなりました。
バサロ泳法禁止の理由
バサロ泳法禁止の理由は以下の通りです。
- 長時間の潜水の危険性
- 一部の選手だけ有利になる
- 白人選手を有利にするため
1つずつ詳しく見ていきましょう。
バサロ泳法禁止の理由①:長時間の潜水の危険性
バサロ泳法禁止の理由1つ目は【長時間の潜水の危険性】です。
時間の潜水では、体内の酸素濃度が低下し、酸素不足の状態になります。
酸素不足が続くと、脳への酸素供給が不足し、ブラックアウト(意識消失)を引き起こす可能性があります。
選手の健康や安全のためにバサロ泳法禁止となったようです。
バサロ泳法禁止の理由②:一部の選手だけ有利になる
バサロ泳法禁止の理由2つ目は【一部の選手だけ有利になる】です。
バサロ泳法は無呼吸で水中を高速で泳ぐ技術で、一部の選手にのみ習得できる特殊な泳法です。
大会の公平さに欠けるため、禁止となったようです。
バサロ泳法禁止の理由③:白人選手を有利にするため
バサロ泳法禁止の理由3つ目は【白人選手を有利にするため】です。
国際大会で日本人が勝つとルール変更されるという意見もありました。
真相は明らかになっていません…
バサロ泳法は、背泳ぎの本来の競争ではなく無呼吸の水中スピード勝負になってしまうため、観客にとって理解しづらい競技内容となり、スポーツとしての魅力が失われる恐れがあったのが主な理由です。
まとめ
今回は、【男子競泳】バサロ泳法禁止の理由がやばい!日本人のメダルを阻止するため?についてまとめました。
バサロ泳法とは、鈴木大也選手が行い注目された泳法でスタートやターン後に水中でドルフィンキックを行い、水面下を高速で進む技術です。
今では以下の理由で禁止されています。
- 長時間の潜水の危険性
- 一部の選手だけ有利になる
- 白人選手を有利にするため