パラアーチェリー重定知佳選手が日本代表を辞退しました。
小野寺朝子選手を誹謗中傷したことが原因のようですが、一体何が起きたのでしょうか。
今回は、
- 重定知佳選手は小野寺朝子選手に何をしたのか
- 重定知佳選手は何をルール違反だと思ったのか
について調査していきます。
重定知佳選手は小野寺朝子選手に何をしたのか
出典:スポニチ
2024年8月23日、重定知佳選手はパリパラリンピックの日本代表を辞退することを発表しました。
重定選手をめぐっては、パラアーチェリーの小野寺朝子選手(48)が自身のブログに名誉を傷つけられるコメントを書き込まれたとして賠償を求める訴えを起こしていて、東京地裁は今月、重定選手におよそ124万円の賠償を命じました。
引用:TBS NEWS DIG
重定知佳選手は、パリ・パラリンピックのアーチェリー日本代表に選ばれていましたが、8月6日に東京地裁から約120万円の賠償命令を受けていました。
重定知佳選手は匿名のブログで同じくパラリンピックのアーチェリーの小野寺朝子選手の名誉を傷つけたとして、この賠償命令を受けたのです。
騒動の流れ
騒動の流れは以下の通りです。
- 重定知佳選手が匿名で小野寺朝子選手に誹謗中傷の書き込みをする
- 小野寺朝子選手が書き込みをしたのが重定知佳選手と知り、損害賠償請求訴訟を起こす
- 重定知佳選手が東京地裁から約120万円の賠償命令を受ける
- 重定知佳選手がパリ・パラリンピックの出場を辞退することを発表
重定知佳選手は同じくパラリンピックのアーチェリーの小野寺朝子選手に匿名の以下のような書き込みをしました。
「いい加減もう東京パラも無理だし代表入りも無理なの気づきませんか?悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」
「ルール違反してない?してるから言ってるんですけど。車いすに乗って競技してはいけないのに車いすに乗ってますよ」
引用:弁護士ドッドコムニュース
この投稿に対し小野寺朝子選手は、
「重定さんは私より成績は圧倒的に格上の存在でしたが、今回の投稿にも、それが発覚した後にも、スポーツマンシップは感じられず、同じスポーツ界で活動するアスリートとして許してはいけないと思いました」
引用:弁護士ドッドコムニュース
と名誉を傷つけられたとして損害賠償請求訴訟を起こしました。
重定知佳選手は何をルール違反だと思っていたのか
重定知佳選手の投稿の中に
「ルール違反してない?してるから言ってるんですけど。車いすに乗って競技してはいけないのに車いすに乗ってますよ」
というものがありました。
重定知佳選手は小野寺朝子選手がルール違反を犯していると思いそのような書き込みをしたようです。
パラリンピックアーチェリーのルール
パラリンピックでは、障害の程度によるクラス分けがなく、下肢に障害のある人なら参加できます。
W1クラス |
車椅子使用の四肢麻痺(頸髄損傷)もしくはそれに相当する障害。体幹が効かない |
---|---|
W2クラス |
車椅子使用の対麻痺(胸・腰髄損傷)もしくはそれに相当する障害 |
W3クラス |
立位もしくは、椅子に座って競技する |
引用:パラスポーツスタートガイド
パラアーチェリーはW1クラスとW2クラスの選手は車椅子使用が認められています。
その点は重定選手も認知していたと思います。
小野寺朝子選手は椅子に座って競技していた
小野寺朝子選手は過去のアーチェリー大会で椅子に座って競技しています。
出典:X
少なくともルール上問題なかった というのは重定さんもおそらく認識していたんだと思います。
考えられる可能性としてはルール上問題ないことを知りつつ、
自分より障害の程度が軽い人間が自分と同じように車椅子にのって競技をすることが許せなかった
と感情的になってしまったのかもしれません。
出典:X
ルールに疑義があれば団体に指摘すべきところを匿名での中傷を選んでしまった点が今回の騒動に発展してしまったようです。
まとめ
今回は、パラアーチェリー重定知佳は何をルール違反だと思った?車椅子が許せなかった!についてまとめました。
重定選手はルールを理解しつつも自分より障害の程度が軽い人間が自分と同じように車椅子にのって競技をすることが許せなかったのではないかと思われます。
パリパラリンピックは辞退されるということで残念ですが、今後の活躍に期待したいですね。