iPhoneを使っていると、ある日突然「液体がLightningコネクタに検出されました」という警告が表示されて驚いたことはありませんか?水に濡れた覚えがなくても、このメッセージが出ることもあります。本記事では、iPhoneで液体が検出されましたと警告された時の対処法や、やってはいけないNG行動、トラブルを防ぐための予防策まで、わかりやすくご紹介します。
「液体が検出されました」とは?
この警告は、iPhoneがLightningポート(充電部分)に水分や液体が付着している可能性を検知したときに表示されるようです。iPhoneには水分を感知するセンサーが内蔵されており、充電端子に水滴や湿気があると反応して表示されます。この警告が出ると、多くの場合、充電やアクセサリの接続が制限されます。これはショートや腐食などの故障リスクを防ぐための安全機能です。
主な原因5つ
以下に主な原因を5つを紹介します。
1. 水に濡れた・水没した
最も一般的なのは、iPhoneを水に落としたり、濡れた手で触れたケースです。雨や洗面台、キッチンなど、日常の中で思わぬ水濡れが発生することがあります。
2. 湿度の高い環境に置いていた
お風呂場やサウナ、真夏の車内など、湿度が高い場所にiPhoneを置いておくだけでも、内部やコネクタに結露が発生することがあります。
3. 汗や飲み物がかかった
運動中にポケットの中で汗が染み込んだり、ドリンクのしぶきが飛んだりした場合も、ポートに水分が付着してしまうことがあります。
4. 水分以外の異物で誤反応
稀に、水分ではなくホコリやゴミが湿気を帯びた状態で差し込まれていたり、洗浄用のアルコールなどで拭いた後に完全に乾いていない場合にも警告が出ることがあります。
5. センサーの誤作動やバグ
まれにiOSの不具合やセンサーの誤反応で、実際には濡れていないのに警告が出ることもあります。特にケースを付けたままで蒸れやすい環境にあると、内部に湿気がたまりやすくなります。
警告が出たときの正しい対処法
iPhoneで“液体が検出されました”と警告が出た時には焦ってしまい、つい間違った対処法をしてしまうこともあるのではないでしょうか?以下に、正しい対処法をStepでまとめました。
Step 1:すぐに充電ケーブルを外す
警告が表示されたら、まずは接続している充電器やアクセサリをすぐに外すことが大切です。そのまま使用を続けると、ショートや発熱につながる危険があります。
Step 2:Lightningポートを乾燥させる
重要なのは、無理に拭き込んだり風を直接当てすぎないことです。ドライヤーの熱風などは内部を傷める可能性があるため使用NGです!
- iPhone本体をポートを下に向けて軽く振る
- 柔らかく乾いた布で外側をやさしく拭く
- 冷風の扇風機で数時間ほど乾燥させる
Step 3:しばらく放置して自然乾燥
数時間〜半日程度、iPhoneを風通しのよい室内に放置するのが理想です。iPhone内部の湿気も自然に抜けていきます。
【目安時間】
- 軽度の湿気:1〜2時間
- 明らかな水濡れ:4〜6時間以上
Step 4:再接続して確認
完全に乾いたと判断したら、再びLightningケーブルを接続してみましょう。警告が表示されなければ、乾燥成功です。
やってはいけないNG行動
間違った対処法をしてしまうと、故障の原因にもなります。以下のNG行動を確認しておきましょう!
綿棒やティッシュで中を拭く
コネクタ内部は非常にデリケートなため、異物を入れて掃除すると破損や接触不良の原因になります。
ドライヤーで乾かす
熱風は内部にダメージを与えるだけでなく、水分を奥に押し込む可能性があります。ドライヤーは避けてください。
そのまま充電し続ける
警告を無視して充電を続けると、iPhoneの基板がショートして故障する恐れがあります。警告が出たら中断することを推奨します。しかし、緊急時には必要に迫られる場合もありますよね。緊急の際には、iPhoneをケーブルやアクセサリに接続し直し、液体検出の警告を無視してiPhoneを充電するという選択肢もありますが、故障のリスクがあることを把握した上で行いましょう。
お米の中に入れる
お米が水分を吸ってくれるため乾燥効果があるからと、お米の中に入れると良いという噂がありますが、お米な小さな粒が故障の原因になる可能性があるため避けましょう。Apple公式も非推奨しています。
どうしても復旧しないときは?
何時間乾燥させても警告が消えない場合や、充電できない状態が続くときは、以下の対処をおすすめします。
Appleサポートに相談する
Apple公式のサポート窓口(チャット・電話・店頭)で点検を受けるのが安心です。AppleCare+に加入している場合は、一定の条件で修理費用が抑えられることもあります。
代替充電方法を試す(ワイヤレス充電)
iPhone 8以降のモデルであれば、MagSafeなどのワイヤレス充電器を使って一時的に充電することも可能です。
液体検出を防ぐための予防策
液体検出を防ぐために、事前の予防策をご紹介します。
湿気の多い場所では使用を控える
お風呂場やキッチン、夏場の車内など、湿度の高い場所ではなるべく使わない・保管しないようにしましょう。
防水ケースやキャップを活用する
水辺に持っていくときは防水ケースやLightning端子のキャップを使用するのも有効です。水や砂の侵入を防ぐことができます。
定期的にポートの状態を確認する
ホコリやゴミが溜まりやすい場所でもあるため、目視で汚れがないか確認する習慣をつけておくと、トラブルを未然に防げます。
まとめ
「液体が検出されました」という警告は、iPhoneを守るための大切な機能です。落ち着いて対処すれば、故障につながるリスクは大きく減らせます。大切なのは、あわてて操作しようとせず、まずは充電ケーブルを外してしっかり乾燥させることです。ドライヤーや綿棒などで無理に乾かそうとすると、かえって内部にダメージを与える可能性があるため避けましょう。自然にしっかり乾いたことを確認してから、改めて接続するのが安全です。iPhoneは防水性能を備えていますが、万全ではありません。日頃から水回りでは慎重に扱い、万が一の際には本記事の対処法を思い出してくださいね。