韓国発のメッセンジャーアプリ「カカオトーク」。国内では「LINE」が圧倒的なシェアを持っていますが、韓国人ユーザーとの連絡手段としてカカオトークを使う日本人も少なくありません。しかし、ネット上では「危険性が高い」「情報漏洩のリスクがある」といった不安の声も。
今回は、カカオトークの危険性やLINEとの違いをわかりやすく解説します。利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カカオトークの危険性は?考えられるリスクとは
「カカオ(Kakao Corp.)」が運営するカカオトークは、韓国では非常に一般的なメッセージアプリです。日本でも、韓国の文化やK-POPが好きな方、あるいは韓国の方と交流がある方を中心に利用が広がっています。しかし、日本国内のアプリではないため、個人情報の取り扱いなどに不安を感じる方も少なくありません。
個人情報の管理が不透明な点がある
カカオトークのサーバーは韓国国内に設置されており、韓国の法律に基づいて運用されています。韓国では、政府が特定の理由で通信内容や個人情報を開示させることができるケースもあるため、プライバシー面で不安を感じるユーザーもいるのが現状です。
また、過去には韓国国内でカカオトークの利用者データが捜査目的で提出された事例もあり、「会話内容が見られるのでは?」といった懸念が残っています。
詐欺や迷惑メッセージが届く可能性
一部では、カカオトークを通じて怪しいアカウントからのメッセージやリンク付きのスパムが届く事例も報告されています。
これはLINEでも見られるリスクですが、日本国内でのカカオトークの普及率が低いため、トラブル時の情報や対処法が少ない点がデメリットです。
セキュリティ対策は万全とは言いがたい
カカオトークには”エンドツーエンド暗号化(SecretChat)”の機能がありますが、デフォルトではオフになっているため、自ら設定しなければセキュリティが十分とはいえません。
初期設定のまま利用していると、通信の暗号化が不完全である可能性もあるため注意が必要です。
LINEとカカオトークでできることの違いは?比較してみた!
LINEとカカオトークは、どちらも人気の無料メッセージアプリとして多くの人に利用されています。一見似ているようで、実は運営会社や主なユーザー層、機能面などにさまざまな違いがあるんです。LINEとカカオトークはどちらもメッセージの送受信や音声通話、スタンプの使用など、基本的な機能はよく似ていますが、細かい点では異なる部分も多くあります。
カカオトークは国内向けサービスが充実していない
LINEはトーク機能に加えて、LINE Payによるキャッシュレス決済、LINE NEWSやLINEショッピングなどの生活密着型サービスが充実しており、ひとつのアプリで多くの機能を完結できる“スーパーアプリ”的な存在です。また、LINE公式アカウントを通じた企業との連携やクーポン配信など、ビジネス活用の面でも強みがあります。
一方、カカオトークも基本的なチャット・通話機能は揃っていますが、連携サービスは韓国内向けのものが多く、日本では一部の機能が使えなかったり、対応が限定されていたりします。ただし、カカオトークは韓国ユーザーとのやり取りにおいて非常に便利で、韓国語のスタンプや韓国限定の機能も豊富です。
まとめ
カカオトークは韓国では非常に便利で多機能なメッセージアプリですが、日本国内で使用する場合はセキュリティやサポート体制に不安が残る面もあるのが事実です。
韓国の知人や仕事関係で必要に迫られるケースを除き、日本国内での連絡手段としては、やはりLINEのほうが安心感があるでしょう。
どうしても使う必要がある場合は、十分に注意しながら利用することが大切ですね。