宝塚市立病院の建設資金として元会社役員の岡本光一さんと妻の明美さんが、250億円を寄付したことが話題になっています。

今回は、
宝塚市立病院に250億円を寄付した岡本光一さん、明美さん夫婦は何者なのか
について調査していきます。
岡本光一さん、明美さん夫婦が宝塚市立病院に250億円を寄付
宝塚市立病院の建設資金として元会社役員の岡本光一さんと妻の明美さんが、250億円を寄付したことが話題になっています。
老朽化で建て替えが計画されている宝塚市立病院の建設資金として、同市内に住む元会社役員の岡本光一さん(77)と妻明美さん(75)が、同市に250億円を寄付した。
引用:神戸新聞NEXT
岡本夫妻は、
「病院は市民にとって大切な施設。工事費が財政上の負担だと聞き、夫婦で話し合って決めた。市民が安心できる病院ができ、住みやすい町になれば」
と話されていました。
寄付文化が根付いていない日本でこれほどの寄付を個人が行うことは稀だそうです。
宝塚市は、この寄付のうち250億円を基金として積み立て、新病院の建設や医療機器の充実に活用する方針とのことです。
【何者】岡本光一の経歴
- 名前:岡本 光一(おかもと こういち)
- 生年月日:1947年4月9日
- 出身地:東京都
- 現住所:兵庫県宝塚市
250億円寄付した岡本さんは、どのような経歴の持ち主なのでしょうか。
キーエンス入社(創業期)
岡本光一さんは、現在世界44カ国・200拠点で事業を展開するキーエンスに3人目の社員として入社しました。
元々は、電子技術者として回路設計に従事していましたが、30歳手前で失業し、新聞広告でキーエンスの求人を見つけ入社しました。
その製品は毎年倍々に売れ、会社の業績も右肩上がりに成長しました。
当時は小さな会社だったそうですが、オートメーションのセンサー開発とともに会社は成長していったようです。
キーエンス退社(1994年)
会社が大きくなるにつれて、部下を扱う管理職の業務が増加していきました。



社長に引き止められましたが、「ボランティアがしたい」と理由を伝え、最終的に退職しました。
ただし、しばらくの間は監査役として月に一度出社していました。



岡本光一はキーエンスの大株主
岡本光一さんは、キーエンス時代から優秀な技術者として評価されストックオプションを得ていました。
岡本光一さんは、現在もキーエンスの大株主です。
2025年2月時点での保有株式は295万2000株で、時価総額は約1877億円だと言われています。
2025年の配当金は1株当たり350円で、年間配当収入は10億円超と見込まれています。



岡本光一さんは、
「財を成したのは自分の能力だけではなく、会社や社員の力があってのこと。個人だけで占有するのは違う」
という理念に基づき、寄付をされているそうです。



現在の活動
岡本光一さんの現在の活動は以下の通りです。
ボランティア活動
岡本光一さんがボランティアに関心を持ち始めたのは、1995年の阪神・淡路大震災がきっかけだったそうです。
市役所に駆けつけて、まず最初に取り組んだのは、屋根へのブルーシートの設置でした。
また、仮設住宅には入り口や風呂場などに段差があり、市から「その解消のためにボランティアをしてほしい」との要請を受けました。
そこで、グループで活動することを決め、現在も続く「日曜大工ボランティア でえくさんず」を立ち上げ、仮設住宅を回ることにしました。
この活動では、大工仕事にとどまらず、必要とされるあらゆる力仕事に取り組みました。
ボランティアが使う机が3つあり、そのうちの1つを「でえくさんず」専用の事務机と言うことで特別に貸してもらっていたようです。
しかし、他のグループはいつでも使えるところがありません。
岡本さんはボランティア活動をしていく中でこのように思ったそうです。
いつでも使える活動場所があれば、もっともっと市民がボランティアに参画するのではないか、と考え、広くて大きなボランティア活動センターを自分で作ろう
被災地でのボランティア活動を経験し、福祉や地域コミュニティの重要性を実感し、自ら福祉施設運営を決したようです。
公益財団法人「プラザ・コム」代表理事
2002年:公益財団法人「プラザ・コム」設立
岡本光一さんは、私財を投じて財団を設立し、福祉施設の運営を開始しました。
「プラザ・コム」とは宝塚福祉コミュニティプラザです。
- 講座
- 研修会
- 助成事業の実施
- ボランティア保険の窓口
- 当事者家族の支援
などを行っています。
まとめ
今回は、【何者】岡本光一はキーエンスの大株主!年間配当収入は10億円?についてまとめました。
岡本光一さんは、元キーエンス技術開発者、常務取締役・監査役 で、現在は公益財団法人「プラザ・コム」代表理事をされています。
妻の明美さんもキーエンスの初期メンバーだったようです。
「財を成したのは自分の能力だけではなく、会社や社員の力があってのこと。個人だけで占有するのは違う」と考え社会貢献続ける岡本夫婦は本当に素晴らしい夫婦でした。