パリオリンピックではブレイキンで湯浅亜実選手が金メダルを獲得し大きな話題となりました。
しかし中には、ブレイキンはスポーツではないとの声も…
今回は、ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由について調査していきます。
ブレイキンとは
ブレイキンは、パリ2024オリンピックで新たに採用された競技の1つです。
音楽に合わせて様々なダンスムーブを披露するアーバンスポーツです
パリオリンピック では、男女別の個人競技で行われ、予選、準々決勝、準決勝、決勝・3位決定戦が行われました。
日本からは、Bガールのami(湯浅亜実)、Ayumi(福島あゆみ)、Bボーイのシゲキックス(半井重幸)、ヒロ10(大能寛飛)が出場しました。
そして、湯浅亜実選手が見事金メダルを獲得しました。
ブレイキンの歴史
ブレイキンは1970年代にアメリカ・ニューヨークのブロンクスで生まれた、ヒップホップカルチャーの一部としての街頭ダンスです。
当初は地域コミュニティの中で発展し、やがて世界中に広まっていきました。
2018年の Youth Olympic Games では正式種目として採用され、2024年のパリオリンピックでも正式種目として初めて採用されました。
このように、ブレイキンは街頭文化から生まれ、やがて世界的な競技スポーツへと発展してきた歴史を持っています。
ブレイキンがオリンピックの競技ではないとの意見
しかし中には、「ブレイキンがオリンピックの競技ではない」との意見もあります。
正直オリンピックにダンスの競技要りますか? 今回から新しく追加されたみたいですけど、オリンピックの競技全体から見て、この競技だけ勝手にワシャワシャしてて異世界な感じだし、何だか興醒めします草 ぶっちゃけ、オリンピックに合ってないよ。 「何これ?」って感じ。
引用:知恵袋
ブレイキン。 採点競技なのに基準が全くわからない。 雰囲気?ノリ? 解説者のコメントも『フゥー!イヤァー!』 美を求めてる訳でもなく、その場の音楽に合わせて得意技でゴロゴロ回る止まる。 体操みたいなE、Dスコアなど基準あればまだしも勝ち負け説明できます? イベントレベルでしょう。
引用:知恵袋
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由として以下の3点が挙げられていました。
- 採点基準が分かりづらい
- スポーツと呼べない
- 知名度が低い
詳しくみていきましょう。
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由①:採点基準が分かりづらい
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由1つ目は【採点基準が分かりづらい】です。
ブレイキンの競技では、以下の7つの基準に基づいて選手の評価が行われます。
- 音楽性 – リズムやビートに合わせて、音楽に合ったムーブを行えているか
- 基礎 – 基本的なステップやテクニックが確実に行えているか
- ムーブの難易度 – 高度で複雑なムーブを安定して決められているか
- キャラクター/個性 – 独自のスタイルや表現力があるか
- スタイル – 動きの美しさ、フロー、エレガンスなど
- 精度 – ムーブの正確性、安定性、コントロール力
- オリジナリティ – 新しい発想やアイデアが感じられるか
JDSF(日本ダンススポーツ連盟)が主催する全日本ブレイキン選手権大会では、この7つの基準に加えて「観客の盛り上がり」も評価の対象となっています。
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由②:スポーツと呼べない
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由2つ目は【スポーツと呼べない】です。
オリンピックの他の競技に比べるとスポーツっぽくない感じがしますが、ブレイキンはスポーツとして認められています。
ブレイキンは元々ヒップホップカルチャーの一部としての街頭ダンスでしたが、徐々に競技スポーツとしての側面が強くなってきました。
理由は以下の通りです。
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国際的な競技大会の開催 :ブレイキンの世界大会や地域大会が数多く開催されるようになり、選手たちが競い合う機会が増えてきました。
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採点基準の確立:ダンスの技術面や表現力などを客観的に評価する採点基準が整備されています。
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オリンピック正式種目化:2024年のパリオリンピックでブレイキンが正式種目として採用されることが決まりました。これによりブレイキンがスポーツとして国際的に認知されることになります。
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連盟組織の設立:世界各国にブレイキンの競技団体や連盟が設立され、ルール策定や大会運営などが行われるようになっています。
このように、ブレイキンは単なるダンスから、国際的な競技スポーツへと発展してきたのです。
スポーツも時代に合わせて多様化しているようですスポンサーリンク
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由③:知名度が低い
ブレイキンがオリンピックの競技ではないと言われる理由3つ目は【知名度が低い】です。
ブレイキンの発祥はアメリカのニューヨークですので日本への普及が欧米に比べて遅れていると考えられます。
メディアの取り上げ少ないことも知名度が低い理由の1つでしょう。
そして日本国内でブレイキンを実践する人口は欧米に比べて少ないのが現状です。
競技人口の裾野が狭いため、知名度も低くなっています。
日本で競技人口が少ないということは、練習環境を確保するのも大変だったと思います。
パリオリンピックで世界と戦った日本人選手たちは素晴らしいと思います。
ロスオリンピック2028では除外
ブレイキンは4年後のロサンゼルスオリンピックでは競技として除外されています
除外になった理由として考えられるものは以下の通りです。
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競技人口の地域差:ブレイキンは発祥がアメリカ東海岸ですが、ロサンゼルスを含むアメリカ西海岸では競技人口が相対的に少ない傾向にあります。オリンピックでは地域バランスも重視されるため、除外された可能性があります。
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競技の成熟度:ロサンゼルス大会までの間に、競技の国際的な普及や競技水準の向上が十分でないと判断された可能性があります。
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既存競技との調整:ロサンゼルス大会では既存の競技種目の見直しも行われる予定です。ブレイキンを含めた新規種目の採用と既存種目の調整が難しかった可能性があります。
アメリカには世界で一番大きなブレイキンの大会がある
ブレイキンといえば、アメリカで開催されている世界最大規模の「Red Bull BC One World Final」という大会があります。
- 開催場所: アメリカ各地で開催されており、過去には、ニューヨーク、ロサンゼルス、ミアミなど
- 開催時期: 毎年11月頃に開催
- 参加資格: 世界各地の地域予選を勝ち抜いた選手のみ出場
競技内容は1対1のバトルスタイルで行われ、ブレイキンの基本ムーブ(トップロック、フットワーク、フリーズ、パワームーブ)を駆使して勝負を決めます。
2004年に初開催され、ブレイキンの世界大会として最も歴史があり、権威のある大会として知られています。
このような大きな大会があることもロサンゼルスオリンピックでブレイキンが除外されたのかもしれません。
まとめ
今回は、ブレイキンがオリンピック競技っぽくないと言われる理由!ロス五輪では除外!?についてまとめました。
理由は以下の通りでした。
- 採点基準が分かりづらい
- スポーツと呼べない
- 知名度が低い
しかし今回のパリオリンピックでの日本人選手の活躍からも今後はさらに人気が高まっていく競技だと思われます。